「実費」とは?

よく探偵社の料金表を見ていると、「調査料金とは別に実費をいただきます」という注意書きを目にします。実費とは何か? 最初に支払った調査料金とは違うのか? どのくらい払わなければいけないのか? ここでは主に浮気調査を例に挙げて、知っているようで意外と知らなかった「実費」について紹介いたします(浮気調査以外でも考え方は同じです)。

1.実費は「費用」「諸経費」と違うのか?

いずれも呼び名こそ違いますが、意味は同じ「調査時に使った移動料金などの雑費」を表しています。実費に分類される中で最も一般的なのは、浮気調査中のガソリン代や電車賃といった交通費、そして行方不明者を探して遠方まで行った場合の宿泊代金です。

実費に含まれる用途

・タクシー代、バス代、高速道路料金、特急料金
・遠方出張時の宿泊代金
・駐車場料金
・映画館や遊園地、ラブホテルの入場料金(尾行・撮影)
・飲み屋や風俗店での遊興費(聞き込み・面取り)
・報告書の郵送費用

上記のような用途でお金を使えば、実費として依頼者に請求されます。
遊園地や風俗店の料金も実費になっているのは意外に思われるかもしれませんが、尾行や面取り(対象者の顔を特定する調査)のためにはどうしても調査員が客をよそおって施設へ入場しなければならない場合もあります。
調査に必要なお金は、すべてが「実費」と見なされる訳です。

2.実費を支払うタイミングは?

最初から総額が決まっている「調査料金」とは違って、実費は調査が終わってみるまで分かりません。したがって支払いのタイミングは調査終了後になります。

3.実費の相場はいくら位か?

実費は同じ探偵社でも、ケースごとの依頼内容によって全く異なります。
大まかな目安ですが、たとえば1日だけの調査で調査車両の走行距離が往復70km、電車での移動が片道600円×調査員2名×往復となった場合、実費はガソリン代1000円+電車賃2400円で、合計3400円になります(ガソリン代の計算方法は探偵社によって異なります)。

金額が1日で3000円程度ならともかく、調査1日ごとに何万円もかかるケースでは依頼者の予算を大幅に超えてしまう心配があります。そんな時は、ほとんどの探偵社が「実費に上限を設ける」という制度を持っていますので、そちらを利用すれば良いでしょう。

「実費の合計が3万円を超えそうな時は必ず連絡してください」と頼んでおくだけです(できれば契約書類にも明記しておく)。そうすれば、調査後になって目が飛び出るほどの実費を追加請求される心配が減るでしょう。

4.調査料金以外に支払うのは実費だけ?

調査料金と実費以外に、「特殊機材料金」「写真代」「報告書作成費用」などの名目で追加料金を請求する探偵社もあります。
電話帳やホームページに載っている料金の多くは見かけの料金ですから、依頼を考えている探偵社に対しては、必ず「最終的な支払い総額がいくらになるか?」という形で見積りを出さなければなりません。

また、余談ですが、悪賢い探偵社の中には実費の明細が分かりにくいことを利用して、本来の金額よりかなり高い実費請求をするようなところもあるようです。調査の内容と比べて不自然に実費の金額が大きければ、その根拠となる物(実費の内訳や領収書)をちゃんと見せてもらってから支払いたいところです。

5.実費がいらない依頼方法もあるのか?

はじめから「実費込み」の料金プランを採用している探偵社を選べば、調査後の実費支払いは必要ありません。
Akaiの完全成功報酬プランは、調査が成功しても成功しなくても実費不要です。
その一方で、「成功報酬制」プラス「実費不要」という宣伝文句で客を集め、入金させた後に連絡を断つという悪徳業者もいます。見た目だけの安さに釣られて失敗した例を掲載した「悪徳業者に注意!」のページが、調査依頼を考えた時の参考になるかと思います。 

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